代表者紹介
代表者紹介
野﨑卓朗
(Nozaki Takuro)
「メンタルヘルス不調になった従業員が当たり前に活躍する会社を作る」
日本産業衛生学会 専門医・指導医
労働衛生コンサルタント(保健衛生)
産業医科大学 産業生態科学研究所 産業精神保健学 非常勤助教
日本産業ストレス学会理事
日本産業精神保健学会編集委員
厚生労働省委託事業「働く人のメンタルヘルスポータルサイト『こころの耳』」作業部会委員長
株式会社AWARENESS認定コーチ
私が産業医になった理由 ―早くに父を亡くし、困っている人を助けたいと思った
男3人兄弟の3男として千葉県に生まれる。2歳で父が急死。高校時代に母親が体調を崩したことをきっかけに、本当に困っているとき「大丈夫だよ」と手を差し伸べられる人になりたいと思い、医師になることを決める。
父のように働き盛りで家族を残して亡くなる人を一人でも減らすべく、「産業医」になると決め、産業医科大学へ進学。
私が産業医になって気付いたこと ―社会を創るひとを支える産業医が求められている
2008年、産業医科大学卒業後、湘南鎌倉総合病院での初期臨床研修を経て、新日本製鐵(現 日本製鐵)君津製鐵所にて勤務。多くのメンタルヘルス不調の方を見てきて、彼らが、職場で見せる姿と、診察室やプライベートでみせる姿に大きなギャップがあることを実感し、「働く現場からメンタルヘルス不調に関わること」の重要性に気付く。
また、多種多様な背景の方が働く大企業やそのグループ会社の従業員、それを管理する方と接し、メンタルヘルス不調の方だけでなく、「社会を創るひとを支える産業医」にならなければならないと気付く。
メンタルヘルス不調の方や、社会を創るひとの心に寄り添い、支援できる産業医になりたいと思い、産業医科大学 産業生態科学研究所 精神保健学研究室に入局し、職域におけるメンタルヘルス対策の研究に参画。研究所の交流事業の一環として、メディカルケア虎ノ門の精神科デイケア(リワーク)を見学し、関係者のリワークに対する熱意・情熱に感銘を受け、リワーク支援の必要性を痛感する。
大企業でのリワーク支援を主導 ―働く現場からメンタルヘルス支援の仕組みを構築
2013年、三菱化学株式会社(現 三菱ケミカル株式会社)に入社。産業医として入社して間もなくして研究部門を担当、ストレスチェック制度の法制化前から、ストレスチェックの結果をもとに、職位者や人事担当者と共に職場環境改善を推進、管理監督者向けの社内研修制度を作る。
その後、本社産業医として、就業規則に準じた健康管理規程の制定、病気等で休業した従業員を支援するための仕組づくりとして就業支援プログラムの構築、ストレスチェック法制化に合わせた社内でのストレスチェック制度導入への関与、メンタルヘルス不調により休業した従業員向けの社内職場復帰支援施設立ち上げを主導する。
また、2020年には大手化学業界として初めて、工場内を含め敷地内禁煙化の主導し、当初は社内を2分するほどの反対意見もある中、社内外の協力を得つつ、悪者を作らないよう現場との対話を通じて、全社敷地内禁煙化を達成する
合同会社活動研究所を設立 ―BtoBメンタルヘルス支援事業を開始
2023年、「合同会社活躍研究所」を設立。
メンタルヘルス不調になった方が、再発することなく活躍することが、本人だけでなく、家族や同僚、上司、会社等の関係者すべてが望む状態であり、それが当たり前に作れる会社を増やすために、企業向けの活躍支援型メンタルヘルス対策支援事業を開始する。
「メンタルヘルス不調になった従業員が当たり前に活躍する会社を作る」ために、企業におけるメンタルヘルス支援の仕組み構築に携わっている。
<これまでの研究テーマ>
・時間外労働時間毎の職場のストレス要因と精神健康度との関連についての研究
・交代勤務者の精神健康度に関連する要因の検討
・メンタルヘルス不調者に有効な職場復帰支援策
・リワーク等の効果的な利用方法
・小規模事業場のおけるメンタルヘルス対策
・テレワークにおけるメンタルヘルス対策